新世紀エヴァンゲリオン第13話:海外の反応「微生物の使徒なんて思ってもみなかったよ」
「エヴァ3体のアポトーシス作業はマギ・システムの再開後、予定通り行います。」
●アポトーシスとは本質的に、プログラムされた細胞死で、細胞破壊やその産出を止める多細胞組織に見られる。
それはウィルスによっても誘発される。
エヴァの技術が常に進歩していることが分かるのはいいね。
そういう進歩は示されたり、重々しくほのめかされたりはしてるけど、はっきりと言及されたことは一度もないね。
●リツコがマギで作業している間、ジオフロントの蛋白壁の劣化に遭遇する。
マギは、バルタザール、カスパー、メルキオールと名付けられている。
これはキリスト教神話の三博士に由来している。
彼らはベツレヘムの星に導かれて、東方からベツレヘムに旅して、イエスの誕生の日に金、没薬、乳香を捧げた。
驚いたよ。
もっと前は、マギが何を指しているのか分かってなかったよ。
東方の三博士:新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物。
東方の三賢者、または東方の三賢人という呼称も多い。
- メルキオール Melchior (黄金。王権の象徴、青年の姿の賢者)
- バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、壮年の姿の賢者)
- カスパール Casper (没薬。将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)
●このオートパイロット・テストはエヴァを遠隔操作できるようにするための物みたいだな。
でも、うまくいくとは思えないけど。
「システムを模擬体と接続します。」
●鎧なしの(比喩的な意味で)エヴァがでてくるのは初めてか?
模擬体は際立って人間に似ているね。
トルソ(胴体)と両腕全体が出てきた。
使徒はレイの模擬体を乗っ取ったようだ。
微生物の使徒なんて思ってもみなかったよ。
●ミサトからリツコへ話が変わって本当にかっこいいね。
あと、初見の私の頭は、こういう事実をなんとかしようとまだやっきになっているよ。
つまり、「使徒はなんでも好きな形になれる」ということ。
本当に好き。
テクノ・バクテリア?? なんだよ!
いくつかは生物に見えるし、浮いている球体のやつもいるね。
こいつはすごく小っちゃいやつだ。
彼らの変身の理由は、ネルフを破壊するため以外ないね。
攻撃の作戦に従って、自分の生理を作り上げているみたい。
しかもいつもネルフ。
怒った使徒が都市を暴れ回るなんてことはない。
ネルフが大きな脅威となっているから、あるいはネルフに欲しい物があるから接近してくるに違いないよ。
アダムの胎児みたいなものが欲しいのかな?
●↑ 正直に言って、大好きな使徒だよ。
● ナノマシーンだよ、君。
●ナノマシーンという概念はかなり以前からあったよ。
●イロウルは今までで一番好きな使徒だよ。
本当に変で、完全に異質だよね、
あと、映画「アンドロメダ…」へのオマージュね。
注目すべきは、これは、ウィルスの視覚化にはよくある、六角形のATフィールドをもっている唯一の使徒だね。
庵野は本当に古典的SFのファンのようだね。
特にイギリスのシリーズもの。
スタイルに関して顕著な影響が見られるのは、Quatermassシリーズ(「原子人間」や「火星人地球大襲撃」など)や「謎の円盤UFO」などだね。
●↑ 君は「トップをねらえ!」を見るべきだね。
メカ学園、スペースオペラ、古典的なSFがばかばかしいから大好きなアニメだよ。
●↑ しかも、庵野が手伝っているw
●↑ 「トップをねらえ!」は多分、私の好きなアニメの一つだよ。
たくさんの素晴らしいところを6話に詰め込んでるよ。
絶対エヴァファンはチェックすることをお薦めするよ。
「ああ、アダムに近すぎる。」
●使徒は「アダムに近すぎる」ところを襲う。
アダムとは加持がもたらした気持ち悪い胎児みたいなもの。
「初号機を最優先だ。そのために他の2機は破棄しても構わん。」
●ゲンドウは零号機と弐号機よりも初号機を重視している。
そのため、後者を救うために前者2機を犠牲にしてもいいと言っている。
この意味は大きく、心に留めておくべき重要な事だと思う。
あと、アスカと弐号機が登場した後、初号機の頭が他の2機と違うことに気がついた。
零号機と弐号機はとてもロボット的に見えるが、初号機はもっと擬人化されているね。
●エヴァに関する事でのゲンドウの反応に注意してみろ。
彼がどれだけ初号機を重視してるか。
とても重要視してるね。
他の機体は価値がないみたいだ。
●↑ 彼は自分の息子の乗物を守りたいだけなんだ。
彼は良い父親だからね。
●↑ヘヘヘヘ。
ハハハハハハ。
●↑ くそっ。
自分のコメントにこれを書き忘れたけど、私も気づいたよ。
彼は明らかに初号機が他の2機より価値があるという態度をとっている。
2〜3話前からそんな感じをもってたけど、初号機が本当に特別だと断言しているね。
この後は、シンジが初号機パイロットである事は偶然だと思えなくなったよ。
●↑ あるいは、もっと柔軟に考えてみては?
ゲンドウは初め、初号機にレイを乗せようとしていたのでは?
シンジが尻込みした場合のために。
●↑ 公平に考えて、レイの零号機は常に不具合が起こるし、アスカと彼女のエヴァンゲリオンはもともとゲンドウのものではない。
本当に独占欲の強い奴だ。
●↑ 奴はシンジを傷つけたいから、前よりも無関心にしゃべるんだよ。
ゲンドウ、死ね。
これが書いてあるTシャツほしいな。
マジで、あんな奴、死ね。
「オゾン注入。濃度、増加しています。」
●まず、彼らはオゾンで倒そうとする・・・・が、すぐに適応してオゾンを摂取し始める。
「疑似エントリーを回避されました。」
●ゲンドウと冬月はここでは静かで、何も命令はしない。
これはちょっと面白いし、恐らく効果的なリーダーシップの指標になるね。
彼らは2人ともコンピュータの専門家ではないから、コンピューターの専門家に命令させることにしたのだろう。
「こりゃ、コンピュータそのものだ。」
●これ以前の使徒はアダムかジオフロントにある未知の何か(アダム以外のもの)を求めて襲来した。
今回の使徒は多くの意味で違っていて、特にコンピュータを求めているという事だ。
使徒はコンピュータが何か理解しているのだろうか?
明らかにコンピュータに接続し、実際に攻撃しているね。
「ダメです。使徒に乗っ取られます。」
●マヤのリツコに対する言葉には何かあると感じるよ。
単なる称讃ではないもの。
●↑ヘイ
●↑ 始めからマヤとリツコにはかなり注意を払っていた(私にとっては再見です)。
リツコはよくマヤの後ろに立って、彼女の肩に手を置くね。
そしてリツコは他のオペレーターよりも直接的に(大っぴらに)よくマヤに話すね。
これは番組の中の人間関係に対して、「目につくところに隠れている」大好きな側面(だって最初に観たときは気づかなくて、今回は新しいサブストーリーを本当に「発見」している気分だから)なんだ。
2人はほとんど姉妹のような関係を持っているけど、あからさまには言及されないというアイデアは、本当に微妙な感じがして素敵だ。
「何て計算速度だ!」
●エヴァンゲリオンは毎週放送するアニメのモンスターだ、少なくとも今はね。
でも、これがすごく変化に富んだ週替わりのアニメであることを評価せざるを得ないよ。
ここに登場する使徒は、前の使徒とは完全に違っていて、まったく違う方法で倒すことになる。
リツコとそのスタッフの強力なコンピュータ・ハッキングを使うんだけど、これが好き。
●↑ この話はシリーズで一番好きなエピソードだ。
テクノバブルで異常な状態がものすごく強いけど、リツコについて収穫がかなりあるよ。
私見では、リツコは番組で最も複雑で成熟したキャラクターで、キャラクターの成熟を促す現実的な結果があるんだ。
ネルフで働いている人がいかに生き残るのが大変かが分かるね。
彼らは常に命の危険に怯えている。
シリーズのこの点では、彼らの全員に同情したよ。
●↑ それなら次の2話もおそらく気に入るよ。
「ロジック・モードを変更。シンクロ・コードを15秒単位にして。」
●とにかく、メルキオールは乗っ取られ、自爆を試みるが、他の2台がブロックする。
ついに3台は膠着状態になる。
ネルフがそれを引き留める方法を何とか発見するのは興味深いね。
「進化の終着地点は自滅。死そのものだ。」
●さて、ここに3つの提案(みたいなもの)がある。
- ミサトの提案は、すべて吹き飛ばす。
- ゲンドウの提案は、それが死滅する時点まで進化させるか、共存の状態に仕向ける。
- リツコの提案は、コンピューターのように振る舞っているので逆ハッキングをかける。
最後には、リツコが勝利して、作業を始める。
●マギはおかしなデザインだ。
コンピュータというより、巨大なエンジンに見える。
「ええ。第七世代の有機コンピュータに個人の人格を移植して思考させるシステム。」
●さて、今度は面白い知識が降ってきたね。
ミサトでさえ知っていた人格移植システムがある——まあ、彼女の言い訳によれば、エヴァ計画から聞いたそうだ・・・・
それ自体、かなりの一大事だと思うが。
すると、エヴァはマギが使っている人格移植システムを使っていると推定されるし、人格を何かに移植させることができるということだね。
あー、このエピソードのほんの数分前にエヴァのパイロットを模擬体か何かに記録してたよね・・・・
うーーーーむ。
●じゃあ、カスパーはリツコの母の脳か、少なくともそのコピーを持ってるんだね。
しかもエヴァにも同じ技術が使われているんだ。
じゃあ、エヴァは誰の脳のコピーを持っているの? ゲンドウの?
●エヴァを操作するのに同じ技術が使われてるとリツコが言ってるね。
待て、何?
パイロットの人格が使われているのかな?
●↑ 君はそれを心に留めておくべきだよ。
何かが分かりかけているよ。
でもパイロットの人格が使われているわけじゃないんだけど・・・・。
「言ってみればこれは母さんの脳みそそのものなのよ。」
●このエピソードでは、マギの真実が判明する。
それはリツコの母親が作った有機コンピュータなんだ。
リツコとその母親との関係について知る必要があるけど、この時点では当然、シンジやミサトとその父親たちとの関係とそう変わらないね。
マギの解説のされ方が大好きだよ。
マギのそれぞれは微妙に違ったプログラムをされており、それぞれがリツコの母親の3つの側面を表している。
科学者、母親、女だ。
リツコが女としての母が嫌いだと言ってるけど、彼女の話し方は、何よりも女としての母親を尊敬していることを意味しているし、1つのコンピュータを存続させるという言い方にも現れているけど、カスパーは乗っ取られる最後のコンピュータで、使徒からシステム全体を取り戻すものなんだね。
●↑ リツコの母親に対する感情は単なる尊敬とはちょっと違う気がする。
もっと入り組んだ感情だよ。
彼女も女だから、母親を理解できるが、彼女の子どもとしては、母親の核が母よりも女であるという事実について寂しく感じたり、見捨てられたと思ったり、怒りさえ湧いているのかもしれない。
でも結局、リツコには選択の余地はなくて、母親の人となりを受け入れなくてはならない。
それが彼女の母親であり、違っていたら彼女の母親ではなくなってしまうからだよ。
●リツコはマギの奥深くを切り裂くが、本物の脳みたいで気持ち悪い。
使徒はバルタザールを乗っ取り、自爆を強制し始め、今度はカスパーに移動し・・・
もちろん、文字通り最後の1秒で自滅促進コードが起動し、使徒はぱっと消える。
全てのエヴァが起動しないで終わったね。
マギは(恐らく?)バックアップからリストアされて、めでたしめでたし!
●アスカは自信満々なんだけど、服がなくなるとそうじゃなくなるのはおかしいね。
ほとんどこのエピソードの間、ずっと座りながら、こんなことを考えていて面白くなったよ。
3人の子供たちは、恐らく数時間、裸でどこかに坐っていて、誰かが迎えに来るまでじっと待っていたんだよね。
彼らは抜け出して歩いて帰ることもできたんだけど、アスカにはそんなこと考えもつかなかったに違いない。
そして結局、エンディング近くの3人のショットみたいになるんだ。
「でもね、女としては憎んでさえいたの。」
●前の2、3話でミサトの父について判明したし(「生きている間は悪だったが、死んだときに善だった。」)、今度はリツコの母(「科学者としては尊敬していたが、女としては嫌いだった。」)だ。
こんなにトラウマがあったら、彼女達はもっと寛大かもと思うけど、この時点までは、「私の両親はすごくひどいから、ロボットに没頭するわ」というような場面ががたくさんあるね。
主人公たちが遺書に何か残したいかと訊かれて、沈黙するのも不思議ではない。
この点に関してはゲンドウは、旧約聖書の預言者がどれくらい今日の映画等で描かれているかという事を考えさせられるね。
「ノア 約束の舟」のような映画では、預言者達は禁欲的で、義務に駆られる男達として描かれて、ほとんど非人間的で、自分の従っている「法」のために周りの者を喜んで犠牲にするんだ。
あと、スーパーコンピューターの名前をチェックしてごらん。
たくさんクロスしてるよ。
ノア 約束の舟:ダーレン・アロノフスキーが監督し、アロノフスキーとアリ・ハンデルがノアの方舟を基に脚本を執筆した2014年のアメリカ合衆国の叙事詩的映画
●↑ はあ?
君は彼らのことを知らなかったの?
ここスペインでは1月7日にサンタクロースみたいなお祝いがあるんだよ(親が夜にプレゼントをくれる)。
たぶん、キリスト教の宗派(?)か何かによるんだろうけど。
●↑ 「三博士の日」は主にカトリックの伝統だよ。
ほとんどのアメリカ人はプロテスタントだから、三博士のことは全く言及されないよ。
●↑ 私の考えとほとんど同じ。
はっきり言ってくれてありがとう。
●↑ その祝日はプロテスタントの国でも広く知られているけれど、外典の名前の知識はそうじゃないな。
●↑ ああ、庵野は日本ではキリスト教が一般的じゃないからあのような要素は付け加えただけだって言ってるよ・・・・。
彼は私より詳しいけどね。
私は子どもの時にカトリックの学校に通ったんだけどね!
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