新世紀エヴァンゲリオン第25話:海外の反応「人類補完が何を引き起こすかについての説明があるね」
●少し前回の要約があって、スーパー予算節約タイムだ。
シンジはいい状態じゃない。
●悪くて有名な最後の2話の始まりだ。
この時点で予算は尽きていて、庵野はどうにかしてやり遂げる必要があったんだ。
音楽はまたもや大げさで、「なぜ彼を殺したのか?」を「喜びの歌」とともに繰り返すのはすごく強力だね。
●うーん、予算が尽きたね。
エピソードが本当に始まる前に、シンジの罪に関する素材が少しだけあるね。
●シンジは第17使徒カヲルを殺したことで苦しんでいる。
そしてもちろん、BGMは「喜びの歌」、前回カヲルがハミングしていたのと同じ曲だと思うよ。
シンジは初号機に向かって「母さん」と叫んでいる。
●このファイナルでの唯一本当の問題は、何かがないことだね。
特に、第25話。
24話の終わりから25話への移行がただ不快すぎることだよ。
「何も見えない……。何も分からない……。」
●シンジだけが霧の海の中にいるシーンになる。
彼は何をしたらよいか教えてくれと友だちを当てにするが、彼が見ているのは初号機だけだ。
●シンジは死んだんだ。
「あんたバカァ?」
●アスカの影が現れて、「内省」の場面に移行する。
レイはここではカウンセラーの役で、とても心配しているね。
あと、3人のレイが自分たちだけで会話もするよ。
レイはむしろ異常心理について関心があるようだね。
●この回はほとんどが繰り返しで、シンジが椅子に座っていて質問に答えるんだ。
彼は彼が知っている人々からの答えを受け取る。
本当はそこにいないとしてもだ。
アスカは彼が孤独で、幸せじゃないと言う……
そしてレイも彼女に同じことを言う。
●次に各パイロットの心理概要報告があるけど、実際本当にこういうの好きだよ。
とても興味深いし、実際かなり影響力があるね。
●シンジは尋問されている。
アスカが使徒に「尋問」されていた時、あるいは人々がゼーレに答えていた時と同じ感じのシーンだね。
アスカが言うすべてはアスカにとって真実で、シンジもミサトもリツコもレイもそうだよ。
これが人間性だ。
●アスカが弐号機の中にいるシーンになるけど、彼女はなぜそこにいるのか分かっていないね。
●アスカは弐号機に乗っている……
シートに対して小さすぎるように見えるね(象徴なの? 彼女はその価値がないと感じているってこと?)。
「でも本当のあなたは他にいるのよ。」
●レイは他の自分と話しているね。
●レイは「本当のあなたは内部に隠されている。」という考え方を一蹴するね。
「私達」のすべてが私達なんだ。
「今は怖いの。」
●繰り返しはレイの独白でリアルになる。
小さいレイが私たちのレイに、すべては終わりに向かっていて、彼女は消えるだろうと言うね。
彼女は怯えている。
ゲンドウが彼女を迎えに来て、こうして「人類補完計画」が開始されるんだ。
●「違う人間がどうやって同じ人間になれるの?」
「他人が同じ名前で私たちを呼ぶから。」
仮面の話に戻れば、我々は各々たくさんの仮面をもっていて、それらをつなぐものは名前、ラベル、同一性を想定するものなんだ。
「さあ行こう。今日、この日のためにお前はいたのだ、レイ。」
●これだ。
これをずっと待っていたんだよ。
●「補完が始まった。」
ゲンドウがレイと出会った後、つまり手のひらにアダムをもっている男と、自分の魂の入れ物であるリリスを具現化した少女が出会った後に。
●「そして人類の補完が始まる。」
●「人類補完計画」?
すべての魂がいっしょになり、お互いに心の穴を埋めあうのかな。
「違う。虚無へ帰るわけではない。」
●人類補完が何を引き起こすかについての説明があるね。
●シリーズの間、人類は常に虚無を持っていて、それを意味で埋めようとしていたが、最終的には常にこの虚無を埋めることに失敗するところを見てきた。
カヲルは最良の人間ができることは、この虚無を忘れることだとさえ語っている。
最終的には、私たちはみなATフィールド(絶対恐怖フィールド)を持っていて、どうであれ私たちは常に孤独であり続けるという意味だね。
「この世界に失われている母へと帰るだけだ。」
●ゲンドウが言うには、補完とは「世界が失った原初の子宮」に帰ることだ。
子宮を記述する方法としてはおもしろいね。
誕生が失われたのか?
リツコはターミナル・ドグマの底と思われる場所のLCLの中に顔をつけて倒れている。
ミサトはどことも知れぬ壁にもたれかかって撃たれている。
ある種の影としてね。
リツコとミサトは会話を交わす。
リツコは、すべての人間の成果がみんなの心の空虚を埋めるために努力したと言う。
●リツコとミサトが両方とも死んでいるのが見え、その間に(虚無にいる)両者とゲンドウがある種の解説をしてくれる。
それによると計画はすべての魂を結びつけ、心の空虚を埋めるんだ。
ミサトは世の中に「良い子」のイメージを与えることに疲れている。
ミサトと加持がセ〇クスしている様子をシンジに見せるんだ。
ミサトは苦しんでいる。
●みんな死んでるね(ミサトとリツコが撃たれて死んでいるのがあからさまに出てきて、糞野郎ゲンドウもね)。
●無に帰するわけではなく、元の状態を保っているんだ。
リツコは水に浮かんで死んでいる。
ミサトは廊下で殺されている。
「と同時にシンジくんの心の中にいる私の心というわけね。」
●次はミサトとシンジだ。
二人は自分たちのことについて話している。
ミサトは自分の自己破滅的な振る舞いについて話す。
彼女は人生のたくさんあった束の間の瞬間について話し、自分は何者かを定義する物について話す。
ミサトは加持にとって自分は人生の問題だと理解しているんだ。
彼女はみじめさの中でも幸福であること、仕事や日常生活のために仮面をかぶっていることなどを話す。
ところが、これは本当の自分じゃない(ペルソナアアアア)、自分の人生は満足じゃないと言う。
●ミサトは自分に嘘をつき、自分は幸福だと言う。
最後に嘘をついていた、自分は幸福じゃないと認めるね。
彼女は不安で、孤独だ。
●次にゲンドウが補完計画を始め、後半が始まる。
ミサトのケースはすごく良いね。
彼女はアニメで最高に展開したキャラクターの1人だし、制作者たちも彼女を独立した女性にすることを恐れていないよ。
ミサトはメディアに存在する純粋無垢な若い女性キャラクターとは正反対だから、すごいと思うよ。
●あと、「純粋な見かけは、汚されたがっている。」
聖女=娼婦、オタク文化のアイドルの概念でもあるね。
●誰かが、ミサトは(正確な名称はわからないけど)セ〇クス依存症に近いと言ってたけど、私はこれには反対だよ。
彼女が煙が出るほどセ〇クスをしているのは知ってるけど、第25話で彼女の心の場面になった時に、多くの男とセ〇クスしたけど、それはセ〇クスのためじゃなく、寂しくてむなしさを埋めるためにセ〇クスそれを使ったって言ってたよ(OK.。なんかアル中の話みたいになってきたけど、それでも彼女を「ビ〇チ」(言葉忘れた)だとは思わない)。
●↑君が探している言葉は「淫乱」だと思うよ。
●「好きな男には喜んでこんな姿を見せるくせに。」
そして、加持かシンジに見せるのか、あるいは両者かとも読めるね。
「でも、まだ泣いてる。」
●今度はアスカの番だ。
つい最近見たばかりのことだけど、失ったアスカの母親をまた見る事になる。
アスカは他人に頼りたくないし必要としない。
だって頼りにならないから。
だが同時に彼女も人間であり、人間の世界から免れない(あるいは、もしそうしたら幸福ではない)。
●アスカは他者を拒否する。
彼女は自己満足していたいのかな?
彼女は傷つきたくないんだね。
もう泣かないから他者を拒否することになるんだ。
山嵐のジレンマの光に照らされて進行する人生だね。
「だからママと死にましょう。パパは私たちがいらないもの。」
●第2のケースはアスカだ。
すでに分かってるけど、彼女には早く成長して、泣かないで、自分でやろうという信念があるんだね。
アスカのケースは既に前に出てきたけど、彼女の母の狂気、娘だと思っていた人形を殺したこと、次に自殺したことについてもっと詳しいシーンが出てくるね。
アスカはみんなが嫌いだけど、1人になるのも嫌だと言うんだ。
「あなたのお父さんが進めていた人間の補完計画よ。」
●今や後退しているね。
我々が見ているものは補完の結果で、ミサトとシンジは演劇を見ていて、さらに劇に参加する。
みんながこれはシンジが望んだ世界だと言い、自己や個人の否定はその希望の結果なんだ。シンジは反論するけど、人々はかえってそれを望んだ彼を非難するね。
●第25話ではみんなの心の中に入って、死ぬときに彼らの魂が悪魔とどう格闘しているかを見ているね(補完計画は本質的には黙示録だよ)。
●劇場の最後の部分はおもしろいね。
ミサトとシンジは演劇を見ていて、シンジは補完計画に関する件を話される。
ここのイメージ大好き。
この最後の2つのエピソードでみんな、何を言ってもいいけど、お金がなかったのに、庵野は優秀な監督だったんだよ。
ゆっくりとした横移動や静止画で必要なアニメーションを減らせるけど、十分な雰囲気を展開できるんだ。
「ただ、今自分で感じているものが事実でしかないわ。」
●「ただ、今自分で感じているものが事実でしかない。」
ハードコアな経験主義、あるいは反対に、深く唯我論的で、深いグノーシス主義的な解釈なのかな?
「そしてその記憶となるものが君の真実となっていく。」
●「その記憶となるものが君の真実となっていく。」
とても建設的な唯我論だね。
でもこれが番組のメッセージだよ。
つまり、私達の自己イメージ、私達の世界のイメージは、私達を認識する他者をどう認識するのかという事によって打ち立てられるんだ。
「客観的な真実」じゃなくてね。
「あなた自身が導いたこの世の終わりなのよ。」
●世界の破滅、この「現実」はシンジの願いだ。
補完はシンジの願いだったんだ。
彼はこの現実の所有者であって、決定を下せる者なんだ。
彼は自分が孤独になれる現実を望んだんだね。
●いずれにせよ、世界の終わりが動きだした。
すべては今シンジの手の中にあるんだ。
●シンジのイメージの世界なの?
●「無への回帰、絶滅、これは君が望んだことだ。」
口唇期のことかな。
口唇期(こうしんき):ジークムント・フロイトが主張する5つの性的発達段階の中で最初の段階。
口は最初に経験する快楽の源で、生存のためにある。
赤ん坊は本能的に吸う。
口から満足を得ることで、赤ん坊には信頼と楽観的パーソナリティが発達する。
時期については諸説あるがおおむね出生時から2歳までとされる。
https://www.reddit.com/r/anime/comments/2vs8nf/から翻訳
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