新世紀エヴァンゲリオン第22話:海外の反応「英語版のアスカの声優のドイツ語はとても上手いね」
「アスカはまだ子どもだからな。そういうことはもっと大人になってからだ。」
●アスカと加持が日本に行くのを待っている軍艦に座っている場面(第8話より前)。
アスカが彼を誘惑しようとしているから、彼女の頭がどれだけいかれているかこれで分かるね。
あと、かなり謎な回想シーンもある。
●このエピソードのディレクターズ・カット版を初めて見たんだけど、正直言って、オリジナルよりこっちのほうがいいね。
新しいシーンによって何かが付け加わったように思えない。
うんざりするほど長くなってるけどね。
誘惑のシーンは正直言って全然好きじゃない。
口の中にすっぱいものが残るよ。
●↑んーー、誘惑のシーンは君の口にすっぱいものを残すためのものなんだよ。
それこそ、そのシーンが目指すものなんだ。
あと、ディレクターズ・カット版に付け加えられたのは、
- アスカが漢字を知らなくて落ちこむ電話のシーン
- アスカのキャラクターを付け加えた入浴シーン
- オリジナルよりはるかに良くなっている槍投げの短い映像。
「しかしあれではまるで人形の親子だ。」
●アスカの母はほとんどエヴァに取り込まれて、残っているのは狂気だけで、人形をアスカのように扱う。
しかも、アスカのお父さんとお母さんを治療している医師が不倫していることが暗示される。
アスカは母の葬儀で泣かないことを誓う。
すごくひどい事になってるね。
●アスカには悲しい背景があるようだね。
●ドイツから日本へ来る途中に交わされたと思われるアスカと加持の会話からエピソードが始まる。
その中で、女として見られたいというアスカの欲望、次に現実チェックをして彼女はまだ子どもだと言って加持に断られるシーン。
次にアスカの過去にフラッシュバックする。
そこで、彼女は何らかの実験の被験者となった結果、心神耗弱におちいっていることがわかる。
次に人形が人間に似せて作られている、また、人間は神にとって人形のようなものだというおもしろい会話が聞こえる。
このエピソードで彼女のシンクロ率は下がり続けている。
●「人形は、人間が自分の姿を模して作ったものですから」
また、この台詞だ。
神が自分に似せて人間を作ったことについてだ。
もし人形が人間に似た姿で作られているなら、人間は柔軟で静かな存在で、外の力によって道具として操られるということになるね。
「やはりレイの零号機を優先させましょう。」
●アスカのシンクロ率は、ジオフロントで負けた後、どんどん下がってきている。
これで零号機の修復が最優先になるんだ。
「逆に生きるためには自分たちを滅ぼそうとしたものをも利用する。」
●ミサトは、人類には自分たちを破壊しようとするものを利用するという特徴があると指摘するね。
また、彼女はエヴァンゲリオンの事を父を殺した者とみなして嫌悪を表しているね。
●ミサトは、エヴァンゲリオンが世界中で13号機まで建造されているという情報を聞く。
ミサトはこの活動にすごく疑いをもっているんだね。
●人類が生き残るためにはどこまでやっていいのか、そのモラルはどうなのかとミサトは自問しているみたいだね。
で、眼鏡くんに世界中で13号機までの建造が始まっていると知らされる。
ミサトはこれには委員会/ゼーレの隠された動機があると疑っていて、この時点ではエヴァを大量生産する理由を見つけてないね。
「ハロー・ムッター! ヴィア・ハーベン・ウンス・ランゲ・ニヒト・ゲヘルト。」
●アスカは継母からの電話の後、ガードを下げて、シンジに対してすごーく心を開こうとするけど、彼女のエゴの方が強かったね。
良い機会を逃しちゃった!
●アスカのむちゃくちゃなドイツ語には笑ったよ。
つまり、「すぐにうんこに行って、四六時中叫ぶのをやめなきゃ」みたいな事を言ってるよ。
●ドイツ語を5年間勉強した者として言うけど、アスカの「どいつご」はかなりおかしいね。
台詞を理解するのにかなり集中しなければならなかった。
あと、心理攻撃の場面のちらっと映る字を理解するのにもドイツ語は重要だね。
何度も「ナイン」とか「トード」とかが映るけどこれは、「いや」とか「死」という意味だよ。
●↑あのシーンの吹き替え版を観てみなさい。
アメリカの声優は実際にドイツ語を話すよ!
基本的な会話だけど、彼女の「どいつご」はシンジの声で殆ど理解できなかった。
●↑ここのコメントを見た後だと、英語の声優はいいと言ってるように聞こえるね。
●↑エヴァの吹き替えはいいものの先駆けだよ。
「90年代」だったから、「いい吹き替え」は聞いたことがなかった。
すべてがいいというわけではないけど、ある部分ではとてもいいし、アスカのドイツ語は日本語版よりもいいよw
●↑あのシーンのドイツ語吹替え版観る?
8つの違う言語の吹き替え版で、アスカがドイツ語を話している別のシーンのいい比較例があるよ。
●↑ずっと字幕版で見ていたから、「どいつご」に関する私のコメントはオリジナルの日本語版のことなんだよね(だから「ドイツ語」じゃなく「どいつご」と書いたの)。
もう一度英語吹き替えでこの回を見直したんだけど、英語版の声優のドイツ語はとても上手いね。
比較はかなりおもしろい。
他の吹き替え版でもドイツ語がかなり途切れ途切れになっているって事だけじゃなく、本当にたくさんの吹き替えがあるんだね?
ロシア語吹き替えのアニメがあることを知らなかったよ!
ちょっとそういうのを見て、高校でやってるロシア語を勉強しようかな。
●↑>あと、心理攻撃の場面のちらっと映る字を理解するのにもドイツ語は重要だね。
私が見ているバージョンでは字幕がすごく速くぱっぱっと切り替わって、「いや」「死」「セ〇クス」って訳されてるよ。
「猫で寂しさ紛らわせてた人に言われたかないわね、その台詞。」
●アスカがシンクロ率の境界線をかろうじてクリアした後、リツコはミサトに当たり、ミサトもさらにひどく当たり返す。
「猫で寂しさ紛らわしてた人に言われたかないわね、そんな台詞。」
●リツコ:「臨界点突破? 楽しかった家族ごっこもここまで?」 ひでえ女。
ミサト:「猫で寂しさ紛らわしてた人に言われたかないわね、そんな台詞。」
がーーん。
リツコの顔を見てよ。
「女だからってなんでこんな目に合わきゃいけないのよ。」
●アスカの鬱はとても深いね。
恐らく一番深いレベルだよ。
トイレで彼女が悪態を言うことがそれを証明しているよ。
彼女は自分もふくめてみんなが嫌いなんだ。
彼女が生理中だという事実が事態をいっそう悪くしている。
ところで、評判の悪いエレベーターのシーンのように、アニメで生理が出てくるのってあったっけ?
それが話題に上ることもあった?
●アスカに対する言い訳として、「アスカは今2日めなのよ。」というふうにミサトは言って、リツコが「いいえ、シンクロ率は身体の不調に影響されないわ。」と返すこところが好きだよ。
(90年代の)他のアニメなら事件になるし、恐らくエピソードまるまる費やしてしまうよ。
破壊された比喩だね(念のために言っておくと、一方、リツコはネコ気狂いの女性だ)。
●アスカとレイの対比がおもしろいね。
レイは実際、シンジとの関係が良好なように表現されているんだけど、制限付きだし、アスカはシンジと進んだ関係にあるのに、彼との会話を維持することができない。
生理のイメージはこれとは違う。
シリーズのなかでほのめかされているけれど、レイには生理がない。
アスカだけが生理がある唯一のキャラクターとして描かれている。
●エレベーターのシーンでは2番目に大きい予算節約みたいなものがあるね。
オリジナルでは45秒ぐらいあったと思うけど。
●↑エレベーターに乗るシーンが5分ぐらいあるエヴァのヴァージョンを期待しているよ。
●ああ、あのエレベーターのシーンの「あんたとは話してない」てのはすごいね。
あの場面の予算カットの方法としては最高なんじゃないかな。
「そう、エヴァには心がある。」
●レイはアスカにエヴァには心があることを明かす。
アスカはもちろん、本人が認めたくなくてもこの事を既に知っているんだ。
「あんた、碇司令が死ねと言ったら死ぬんでしょ。」
●アスカはレイが碇司令の人形にすぎないと指摘し、レイは碇司令が死ねと言えばそうすると明言する。
レイが人形であることに関しては、アスカはちょっと的を射てるね。
●さて、エレベーターの中のレイとアスカの会話はおもしろい。
見た印象では、彼女らを対照的に描くのに役立っているね。
レイがエヴァには心があると言及しているのは興味深いよ。
だって、この回のもっと後で、アスカが弐号機に人形なんだから従わなければならない、そうすれば全て上手くいくと語り、「エヴァに話しかけるなんて馬鹿みたい」と終わるシーンがある。
これだけで彼女の心理的葛藤がよくわかるよ。
だって彼女の意見によれば人形にすぎないエヴァに話しかけることが、本質的にエヴァには心があることを認め、レイが言うことを証明していることにアスカが気づいていることになるからね。
しかもこれは、人間が自分に似た姿で人形を作り、神が自分に似た姿で人間を造ったという会話と、アスカの母が自分の娘のように人形に話しかけていたことを呼び覚ますね。
●アスカは自分のエヴァンゲリオンに向かって大声を上げ、「私の人形」なのだから自分の言う通りにしろと言う。
ちょうどその時、使徒が近づいていた。
「使徒を映像で確認。最大望遠です。」
●使徒は人が通常「天使的」と考える光みたいなものを持っているね、他の使徒とは違って。
●この第15使徒はセカンド・インパクトのときにちらっと見えたやつにそっくりだね。
少なくとも、映し出される衛星画像ではね。
●アスカは命令に従わないで、零号機のサポートにまわるように頼まれたのに戦闘に出たね。
ゲンドウが命令した通り、シンジのエヴァは凍結だ。
●ヘンデルの「メサイア」から「ハレルヤ」で伴奏されるエネルギー・ビーム攻撃。
●このエピソードのクラシックのサウンドトラックはきれいに合っているね。
●そしてもちろん、有名な心のレイプのシーンだ。
ハレルヤのサウンドトラックは賛否両論で、ちょっとコミカルだと考える人もいるよ。
日本であの曲はあまり使われないんじゃないかな。
エヴァでクラシックが使われる最初の例でもあるね。
●ハレルヤの音楽は、アニメで見た曲の中でベストな使われ方の1つだよ。
使徒がアスカの心を浸食している間に流れるあの曲は、シーンを力強くしているね。
●ほとんどすべてのシーンが一つ一つ非の打ち所がないね。
「心のフ〇ック」の瞬間は頭に(そして心に)ハンマーを振り落とされたような感じだね。
まさしく、気味が悪くて心が傷つく変なシーンだ。
アスカの性格が今までは見えなかった氷山の一角にすぎなかった事が明かされるけど、この曝露はしっかりとした性格付けにもとづいているよ。
だからこそ、アスカは私の大好きな架空キャラの1人なんだよ。
●彼女のトラウマのすべてを心に隠し続けてきた全てが露わにされる。
自分が嫌ったあらゆる瞬間が彼女に戻ってくる。
アスカは強くなりたくて、他人のためには行きたくないのに、自分より強いから嫌っていた人物によってまた救われてしまう。
他の理由も見つかるはずだから、これはとても深いシーンだね。
「一緒に死んでちょうだい。」
●もともとのキズ――回想シーンで、アスカがトラウマとならざるを得ない出来事に連続して次から次へとおそわれることが明かされるね。
その原因を取り除くこともなく、キョウコ(アスカの母)は心神耗弱状態になり始める。
しかも異常な行動が目に付くようになり、キョウコが自分の娘だと信じている人形にアスカを置き換えたりしている。
この時期に、キョウコの夫は浮気をしていて、アスカがこれに気づく。
アスカはずっと、母と父に無視されていて放置されていると感じていたのだけど、エヴァのパイロットになることが決まって、ついにキョウコに認められると期待して、それを話そうとうれしそうに走ってくるんだ。
ところが、彼女が見たものは天井から首をつっている母の姿と、そのそばにつられている人形だったんだ。
それはちょっと置いておこう。
キョウコは人形がアスカだと信じていて、自分の首をくくる前にそれをくくる。
アスカが死体を発見してしまうんだ。
で、幼いときからすでに彼女には関連する2つのトラウマがあった。
彼女の母が置き換えられること、そして、母が自分を人形と「置き換える」ことだ。
ここから彼女は置き換えられることに対して病的なまでの恐怖を発展させるんだよ(しかも、たぶんこの後に死を結び付けている)。
じゃあ、彼女には何があるのか?
たぶん彼女は父親と疎遠になっていて、アニメの中に出てくる彼女の振る舞いは、彼女が「新しいママ」と考えているものを連想させてくれる(さらなる置き換えのダメージ)。
だが彼女には1つだけ特別なことがある。
彼女はエヴァのパイロットになるのであり、世界でたった2人のうちの1人で、他人が寄ってきて奪っていけるようなものではないんだ。
だから彼女はできるかぎり優れたエヴァのパイロットになることを決心し、学力において勝るというプレッシャーに耐え、自分自身をさらなる「エリート」にする努力をする。
彼女は「偉大なる惣流アスカ・ラングレー」として人工的なエゴを発展させ始めるんだ。
また、自分の感情をとても傷つけることになる決心をしてしまう。
二度と泣かないという決心。
だから、ここでは強くて「完全に自立した」人物に見えるように企てている。
自己に課した苦痛と苦痛に対する防御を展開する努力はかえって、苦痛の原因を生んでしまう。
注意を引き、褒められ、認められるために、エリート・パイロットというステータスを使おうとするんだ。
でも、それには大きな弱点がある。
この新しいエゴで彼女が持っているのはそれしかないんだ。
エヴァがなくなってしまったら、彼女には頼みの綱が何もなくなる。
支えとして頼ることができる人がいると示したことは一度もないし、「必要とされている」ことを支えとして操縦することに完全に頼り切っている。
決して泣かない、自分を強く見せると決心することによって、偽のエゴを損なうことを避けるために、他人を閉め出すことを自らに強制するんだ。
だからこそ、誰かが(すなわちシンジが)彼女はおかしいと気づいて手を差しのべようとするといつでも、怒りでリアクションするんだ。
それだけにとどまらない。
彼女は成熟しているように見せかけようとすることによって、自分がいかに優れているか知らしめようと努力もするんだ。
これも、他人から特別に認められるための努力だよ。
ここで、彼女は加持をターゲットにするんだ。
ここではっきり言おう。しかも私は完全に真面目だ。
加持に対する彼女の「片思い」も人工的なエゴの別の側面なんだよ。
加持は大人の男で、アスカはできるだけ大人から認められようと努力している。
もし、大人である加持が彼女を大人として認めるようなことがあったら、偽のエゴにとっては大きな進歩となるだろう。
しかし、彼はアスカをそんな風には見ておらず、自分でも一部、防衛網の欠陥に気づいているのだろう。
覚えておこう。
彼女には深刻に捨てられることに関して問題があるんだ。
「今、初号機を浸食される事態は避けねばならん。」
●シンジはアスカを救うために出撃させてくれと頼む。
ゲンドウはこの要求を退け、初号機が浸食されてはならないと発言するね。
初号機は彼の計画では明らかに重要な部分なんだ。
「第6マーレボルジェ、零号機通過。」
●ネルフの建物の低い部分がマーレボルジェ(悪の穴と訳される)と呼ばれるのはおもしろいね。
ここはダンテの地獄の下層部で、亡者たちが悪魔によって槍や刺又で罰せられているんだ。
●ミサトはレイがセントラル・ドグマを降りていって槍を引き抜くことを心配している。
サード・インパクトを引き起こすかもしれないからだよ。
彼らは答えないので、ミサトは人間が使徒と接触してセカンド・インパクトが起きたというのは嘘だったと結論づける。
ゲンドウはゼーレを出し抜くために槍を使いたがるが、冬月は懐疑的だね。
あと、冬月はロンギヌスの槍が失われたとき悲しんでいたね。
また答えよりも疑問がたくさん出てくる。
ゲンドウとゼーレの計画って何なの?
●レイがアダムからロンギヌスの槍を引き抜くと、アダムは一瞬で修復される。
で、使徒のATフィールドが槍によってかなり簡単に貫かれてしまうのを見る。
槍は本当に特殊なものだけど、何で死の海にあったの?
使徒を破壊できたのは単なる偶然だったんじゃないの?
「3。」
●レイがあんな見慣れない変な方法で槍を投げるのは、すごくかっこよくて洗練されてるね。
投げるのが不可能なように見えるものを投げるのだとしてもね。
カウントダウンがゼロになったとき、カメラがレイの顔に切り替わるシーンが大好き。
槍が投げられたとき雲は螺旋状になり、槍を投げるときの奇妙で深い音はとても変でおもしろいね。
シーンの最後にアラエルが螺旋状になって消えてしまう可愛いアニメーションも完璧だよ。
●零号機はロンギヌスの槍をとり、使徒にそれを投げて遂に使徒を破壊する。
この槍は、このアニメに対して重大な議論のポイントになっていたよね(今でもなっている)。
1つ言うとDNAの形になるね。
●あの零号機による槍投げ……
凄いセクシーだね。
でも、制作費は2、3のエピソードで下降の一途を辿っているね。
「よりにもよって、あの女に助けられるなんて!」
●レイに救われたといって落ち込むアスカの場面でこの回は終わるね。
●シンジ、今回だけは、アスカに話しかけるべきじゃなかったよ。
次回が待ち遠しいね。
●↑ 今回の見直しで、色んな意味でシンジについての意見が変わったよ。
考えてごらんよ、あんなトラウマを受けた後の人に近づこうなんてガッツのあるやつはほとんどいないよ。
ちぇっ、ほとんどの人は避けるように一斉にそこから出て行くって!
それなのにシンジは助けようとしてそこにいたんだ。
彼の性格について多くを語っているよ。
●↑ ああ、悪く思わないでくれよ。
今回の見直しの間、私はほとんどのシーンでシンジのすることに対して擁護してきたけど、今回は離れているべきだったと思う。
彼に悪気はないんだけど、この点に関してはアスカは本当にどうでもいいんだよ。
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